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ラプラスの書 §2-9

結局3月中にはムリでした・・・orz

さて、投げっぱなしのまま終わった§2です。
§3で上手くまとめることができるのか!?

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「深淵のプトレマイオス」

 【9】
「これは由々しき事態だわ・・・」
 わたしは鏡の前の自分にそう言い聞かせる。
 昨日、クラス委員の集会が終わって保健室に戻ってみれば、そこに二人の姿は無かった。
 保健の先生に聞いたら、あろうことかゆーくんが家まで送っていったって言うじゃないの。
 優しいゆーくんのことだから、トレミーが可哀想になっちゃってついついワガママ聞いちゃったんだわ。うん、そうに違いない。
 だけど、優柔不断なところもあるから、下手をしたら家にあがって・・・
「あのメスネコめえぇぇ・・・」
 いつの間にか 鏡の前の自分はスゴイ形相になっている。
 いけない、いけない。
 こんな顔してちゃ、ゆーくんに嫌われちゃう。
 ふるふると顔を振り、洗面器から水をすくって顔を洗う。んー、冷たい。

 とにかく、あんなヘンテコな転校生にゆーくんを渡してたまるもんですか。
 とびっきりの笑顔でゆーくんを迎えに行ってあげよう。
 そう心に決めたわたしは、ドアホンを鳴らして勢いよく玄関のドアを開ける。
「おはよっ、ゆーくん」
「お、いらっしゃい」
「なっ・・・」
 ドアを開けると、わたしの予想に反して玄関先にいたのは見知らぬ・・・いえ、見覚えがあるわ。
 そう、あの怪しいリサイクルショップに来た女性客だわ。
 なんでゆーくんの家にいるのよ?
「はるかちゃん、おはよう・・・ちょっと、ノエル。だらしないカッコしないの」
 そのまま事態が掴めずに玄関先で呆然としていると、おばさまが横から出てきて大きめのTシャツ一丁という出で立ちの謎の女性を居間の方へと押し込んでいく。
 で、デカイ。
 思わず言葉遣いが悪くなっちゃったけど、その「どうだ!」と言わんばかりに自己主張している豊満なバストは大きいなんてもんじゃないわ。
 さすがは欧米、侮れないわね。
「ごめんねぇ、はるかちゃん。おばさんの友達なんだけど、ほら、昨日突風で壁が吹き飛んじゃったアパートがあったじゃない?あれこの人達の家だったのよね。どこにも行くところがないって言うから、次の家が見つかるまでとりあえずウチに泊まってもらうことにしたの~」
「ははは、そうだったんですかぁ。賑やかでいいですね~」
 わたしの感情とは裏腹に顔は笑顔でそう返しつつ、一つの疑問が頭をよぎる。
 今、おばさまは『人達』っていったわよね。
 ・・・なんか嫌な予感がする。

「おはよ。今日も早いな」
 やっと出てきたか、この寝坊助め。
「もー、遅い。そんなだから・・・」
 いつもの声に振り向いて、わたしは絶句する。
 目をこすりながらこちらに歩いてくるゆーくんがずるずると引きずっているのは、間違いなくわたしの天敵、トレミーとかいう謎の転校生だった。
「な、なんであんたまで!」
「こいつも一緒のアパートだったんだよ」
 いかにも眠そうに欠伸をしながら、仕方なさそうに呟くゆーくんにわたしは言葉を発することも出来ず、ただぱくぱくと口だけが動く。
「ユークリッドぉ・・・」
 そこ、寝ぼけてゆーくんに抱きつかない!
「レイ~洗濯物どこに置くの?」
 そこ、トップレスで歩かない!
 シャワーを浴びたのだろう、ほんのりと湯気を漂わせながらショーツ一丁で上はタオルを肩に掛けただけ、というあまりの格好なあの謎の女性がぺたぺたとわたしたちの前を歩いて行く。

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「・・・何見てるのよ」
 わたしの声にビクッと肩を引きつらせたゆーくんがゆっくりとこちらを振り向く。
「あ、いや、違っ・・・」
 やらしー顔しちゃって、もう最低っ!
「わたし、先に行くから。良かったわねぇ、よりどりみどりでっ!」
 わたしは溢れ出した感情まかせにそう言って、フン、と踵をかえし玄関のドアを開ける。
「あっ、ちょっと、はるか!」
 慌てたゆーくんの声が聞こえるけど、もう知らないっ。
 バタン、と玄関のドアをちょっと乱暴に閉じる。
「・・・」
 ふぅ、と一息を吐いて、すぅ、と夏の爽やかな空気を胸一杯に吸い込む。

「ゆーくんのばかぁっ!」 

 登り初めた太陽がさんさんと照らすいつもの通学路。
 シャワシャワというセミの声の中にわたしの絶叫が響くのだった。
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No title

 お久しぶりです。k27です。
 今回も読ませて頂きました。
 TS関係無しにこう言う感じは何か和みますね~。
 はるかちゃんもゆーくんも良い味出してますしね。ホント面白かったです。
 §3が楽しみです。
 頑張ってくださいね。


コメントありがとうございます!

どうも、毎度ありがとうございます~
K27さんのコメントが私の活力です。

お陰様でなんとか§2も書き終えることが出来ました。
なんかもう、これなんてエロゲ?的な展開になりつつありますが…
§3も楽しんでもらえるよう、頑張って書いていきますので気長におつきあいして頂ければ幸いです。

No title

拝読しました~
§2の終盤は緊迫した展開の連続でハラハラしっぱなしでした。
トレミーに隠された秘密にもビックリしました。
そして魅力的な同居人が一気に増えましたね。
ゆーくんはいろいろと大変そうですけど羨ましいです(笑)
続き(毎回良いシーンに入っているナイスな挿絵も)楽しみにしています。

コメントありがとうございます!

はわわ~
こちらも読んで頂けるなんて・・・
色々とツッコミ所満載&超亀ペースですが、自己満足に続けていきたいと思います。
というか、早く完成させたい・・・
プロフィール

eta

Author:eta
まあ、適当に。

当ブログはTS(性転換)及び性的描写を取り扱います。
18歳未満の方、興味の無い方の閲覧はご遠慮下さい。

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