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ラプラスの書§2-2

なかなか思うように進みませんね。
意外と仕事のほうは忙しくなっていないので、時間は取れているはずなんですが。

なんかもう無駄に長いわTS要素はないわで需要があるか怪しい気がしてきましたが、あえて続けます。
よろしければご意見ご感想等お待ちしております。

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「深遠のプトレマイオス」
 【2】
 
 それは、とても暗い夜だった。

 月は出ておらず、星もない。
 いつもはガサガサとせわしく葉をゆする木々もしんと静まり返っていて、暗闇にその幹を埋もれさせている。
 夜を渡る風の音も、虫たちの声も聞こえず、沈黙が辺り一面を覆っていた。
 
 まるで、時が止まったかのよう。
 そんな中に俺はたった一人。
 すごく寂しくて、心細くて、今にも泣き出しそうなはずなのに、不思議と落ち着いていた。

 誰もいない。何もない。

 ただ、闇があった。
 

「ユウー、はるかちゃん来たわよー」
 一階からいつものお袋の声がする。
 ああ、もう朝なのか。
 うっすらと開けた目にいつもの自分の部屋の天井がぼんやりと映る。
 自分の体温で程よく暖められた布団の中はとても心地よい温度で、今日もこの楽園を捨てて行かなければならないと思うと気が重い。
「ん・・・」
 それでもどうにか気合を入れて、むくりと起き上がる。
 なんだか不思議な夢を見た気がするが、もうその記憶を捕まえることはできなかった。
 眠い眼をこすりながら着替えて、一階へと向かう。
「あ、ゆーくん。おはよ」
「おう」
 もうすでに台所にははるかの姿があり、椅子に座ってアルキメデスとじゃれていた。
「な、なによ。人の顔ジロジロ見て・・」
「いや、なんでもない」
 昨日のアルキメデスのことを思い出して、ついついはるかの顔を見てしまう。
 確かによく見れば目の形とか、輪郭とかが微妙に違っていた気がするが、やはり凄い再現度だった。
「ニャー」
(どうだ、そっくりだったろ?)
 アルキメデスが甘ったるい声で鳴きながら、直接心に話しかけてくる。
(こうやって比較すると違いがわかるけど、単体だとまずわからないな)
 その言葉に満足したのかアルキメデスはちょっと笑って見せて、すぐにはるかのほうに向き直る。
「アルちゃんはご主人様と違って早起きで偉いね~」
 はるかはよしよし、とアルキメデスの頭をなでる。
「お前が早起きなんだよ・・ん?」
 朝食を採ろうとテーブルに腰掛けて、ふと時計の針がいつもより15分ほど進んでいないことに気づく。
「やけに今日は早いな」
「今日からお祭りの練習が始まったんだ」
「もうそんな時期か」
 はるかの家、霞野神社では毎年夏に例大祭を行っている。霞野神社はこのあたりの氏神なので結構盛大に行われ、お神楽と舞が奉納されている。
 その舞をはるかが毎年舞うことになっているのだ。
「今日は初日だからって早く終わったんだ」
 それで有難い事に練習が終わってすぐに来てくれたそうだ。
 つまり、いつもならあと15分は寝れたってことじゃないか。
 俺としては一分一秒としても長く寝ていたいところだったが、かといって今から二度寝するわけにもいかず、そのまま朝食を採ることにした。
「はるかもついでに何か食べていくか?」
「いいよ。私は食べてきたから」
 そう言ってはるかは少し笑う。
「いつもゴメンね、はるかちゃん。早く起きるようには言ってるんだけど、この寝坊助は」
 そう言いつつ、お袋がはるかの前にお茶を差し出す。
「そんな、気にしないでくださいよ。これもクラス委員の務めです」
「まぁ、偉いわねぇ。ユウも少しは見習いなさいよ」
 お袋は働きに出ているので家を出るのはいつも一緒の時間だ。
 手早く片づけを済ませてから玄関へ向かい、3人でお互いに「いってきます」「いってらっしゃい」と言って今日も一日が始まる。
 はるかとは幼稚園の頃からの付き合いだから、こんな朝ももう10年ぐらい続いていることになる。
 外は初夏の爽やかな日差しがさんさんと光を振りまいていた。
 山の緑もずいぶんと濃くなってきたような気がする。
 もう夏が近いんだ。

「そうそう、今日はニュースがあるんだ」
 いつものように学校へと向かう途中、ふと思い出したようにはるかが言った。
「昨日の帰りに先生から聞いたんだけど、うちのクラスに転校生が来るんだって」
「ふーん」
 俺は適当に返事を返す。
 たとえ転校生が男だろうが女だろうが、俺としては学校生活がつつがなく平穏に過ごせればそれでいい。気の合うやつなら友達にもなるし、そうでなければただのクラスメートのひとりとして卒業まで過ごすだけだ。
「それがなんでも、外国から転校してくるんだって」
「へぇ、そりゃわざわざご苦労だな」
 はるかのその言葉に一抹の不安を感じる。
 海外からの転校生ということはやはり一筋縄ではいかない可能性が高いからだ。
 たとえば日本語が分からないとか、日本の文化の違いだとかで何かと世話が必要になるかもしれない。
「いい子だといいんだけどなぁ」
 クラス委員のはるかとしてはやはり気になるのだろう。
「まあ、お前がクラス委員やってれば何とかなるだろ」
 はるかは少し心配そうな顔をしていたが、俺としてもクラス委員としては良くやっていると思う。
 最初は先生の指名を断りきれずにクラス委員になった経緯もあり、少し頼りない印象があったが、それも今ではすっかりと板に付いたようで一通りクラスはまとまりつつあった。
 だからこそ『その他大勢の一人』である俺が関わらずともうまく事が進んでいく。
 その点でははるかに感謝している。
「そう?」
「ああ。あんな面倒なこと良くやってると思うよ」
 はるかはさも意外というふうに驚いて見せて、少し俺の顔を眺めた後で
「ありがと」
 と、上機嫌に笑った。
 
 カツカツ、とリズミカルに黒板を鳴らしながら、さらさらと転校生が自分の名前を書いていく。
 朝のHR、先生の後についてきた転校生はとても小柄だった。
 『Ptolemy mavdill』と流麗な筆記体の下に『トレミー マヴデイル』とカタカナで書かれていた。
「トレミーです、よろしく!」
 ハツラツとそう名乗り上げたその少女はニコっ、と笑う。
 それにあわせてちょっと癖っ毛な長いブロンドの髪の毛がふわりと宙に舞った。
 どうやら日本語もバッチリらしい。
 もちろんクラス中の男子共はいっせいに色めきたち、女子たちからは溜息が漏れる。
 トレミーと名乗った転校生はそんな騒ぎの中心から教室全体を見渡すようにゆっくりと眺めていく。
 そして、なぜか俺を見た。
 俺の視線と転校生の視線がぴたりと重なり、俺はそのブルーの瞳に吸い込まれそうになる。
 どこまでも続く海や空のように深い。しかし、決してその先にあるものが見えない。
 全てを包み込むようにやさしく、それでいて全てを飲み込んでしまうような恐ろしさを秘めているような、そんな瞳だった。
「じゃあ、席だけど、あそこの・・」
 担任の水谷先生(女、29歳、独身)は予想以上のクラスの反応に少し困惑しながらも、どうにかHRを進行させようと転校生に話しかける。
 しかし、その表情には他の女子と同様に「金髪碧眼、おまけに童顔なんて反則でしょ?」という感情が見え隠れしている。
「わたし、あっちの席がいいです!」
 水谷先生が言い切るより早く、転校生の弾けるような声があがる。
「・・・なっ!」
 ぼーっ、とただ事態を傍観していただけの俺は一気に目が覚める。
 なにしろ転校生の指は俺の席の横を示していたからだ。
 我らが宇木中学校は田舎だけあって教室の机の数より生徒の数が少ない。
 うちのクラスをはじめ、全体の3分の2程度しか埋まっていないところがほとんどだ。
 確かに俺の席の左側である窓際の席も空席なのだが、問題はその前の席2つも空席ということだ。
 今年の四月『公平』にと、くじ引きで席を決めた結果、窓際の席は前から二つしか埋まらずにこうなったのだ。
 窓際が良かったのは解るとして、転校生がわざわざそんな飛び地を選んだのは何故なのだろう。
 少なくとも日本では前につめて座るものだと思う。でも、海外では違うのかもしれない。
「ええっと・・・」
 転校早々、朝のHRすら終わっていないというのに、早速イレギュラーを発生させた転校生に一瞬あっけに取られながらも、あくまで担任らしく冷静に振舞う水谷先生。
 確かに席替え当初は人気物件の窓際の席が空いていることに少々不満が出ていて、いきなりきた転校生が特例でそこの席をやすやすと手に入れたとなれば、快く思わない生徒もいるかもしれない。
 だが、はるばる異国から来た転校してきたのに無下に却下してしまっては少々可哀相な気もする。
「うーん、そうねぇ」
 水谷先生は意思を測るようにちらとクラス全体を見渡してから、転校生に視線を戻す。
「まあ、空いているからかまわないけど・・」
 結局、先生は特例を認めることにしたようだ。
「ありがとうございます!」
 そう言って満足そうに微笑を返した転校生は、風を纏うかのようにふわっとした動作で歩き出し、クラス全体の視線を集めながらこちらのほうに向かってくる。
「よろしく」
 そして隣の席に座ると、ニコッと弾むような笑顔を浮かべる。
「・・よろしく」
 俺はなんだかその微笑を直視することができずに、視線を外しつつボソリと言った。
 そうして転校生が獲得した席は前後が空席なのでかなり目立っていた。
 『転校生』という時点で十分にクラスの注目の的なのに、さらにその日本人とはかけ離れた容姿が異彩を放っていて、教室の中で明らかにそこだけが浮いている。
 さらに転校生が隣の席になったことで俺の席の雰囲気もガラリと変わった。
 はっきり言ってすごく居心地が悪い。
 クラス中の視線が俺に向けられているような気がする。
 やはり、いらぬ誤解を招いているに違いない。
 前の席が空いてるのにわざわざそんな席を選んだら、普通『俺の隣が良かった』って思われるよね。
(なんだよ、アイツだけいい思いしやがて)
(あんなネクラの奴のどこがいいんだか)
 教室全体に俺を呪う怨恨の念が渦巻いて、今にも呪詛の言葉が聞こえてきそうだった。
「先生!」
 その不気味な雰囲気を破るように声が上がる。
 それは俺に向けられた視線の中で一段と強く殺気を放っている方向からだった。
「なに?霞野さん」
「クラス委員として進言します」
「は、はい。なにかしら?」
 突然の発言と、はるかの迫力に先生も少し押されぎみだ。
「外国から転校してきたばかりで解らないことも多いでしょうから、先生にすぐ質問できるように前のほうの席が良いのではないですか?」
 はるかはあくまで淡々と、事務的にそういった。
 それはまるで自分の中に渦巻くものを無理やり押さえ込んだような、まるで嵐の前のような不気味な静けさだった。
「うーん、そうねぇ。マヴデイルさん。どうかしら?」
「嫌です。私この席がいい」
 ピクッ、とはるかの表情が引きつる音が聞こえたような気がする。
「えーと、マヴデイルさん?」
 一拍おいてはるかが転校生に話しかける。ついには直接交渉に乗り出したようだ。
 妙にやさしい声音が逆に怖いんですが。
「トレミーでいいわ」
 転校生はあれだけの迫力を前にしてもまったく怯む様子もなく、むしろ勢いを増したかにも見える。はるかの変化に気づいていないのか、あるいは知っている上で意に介していないのか。どちらにせよ恐ろしいことに変わりないが。
「じゃあ、トレミー。ここは日本であり、宇木中学校2年3組なの。イギリスでもなければ、フランスでもない。日本には日本の、2年3組には2年3組のルールというものがあるの。あなたもこれからクラスの一員となる以上、最低限のルールというものは守ってもらいたんだけど・・」
 毅然とした態度で、それでいてあくまで淡々と発言するはるか。それには有無を言わせぬ迫力があった。
「そんなの、知らない」
ptr02
 まさに一蹴。はるかの説得にぷいっとそっぽを向く転校生。
 これも童顔のなせる業なのか、中学生とは思えないほどにその仕草が似合っていた。
 しかし、普段なら魅力的かもしれないその仕草も、今ははるかの神経を逆撫でする効果しかなかった。
 もしはるかに逆鱗があったなら、ド真ん中をストライクだったろう。
 俺は恐る恐るはるかの表情を伺う。
 ・・・う、表情が凍りついている。
 顔の形こそ笑顔ではあるが、はるかの頭の中に愉快なんて言葉はこれっぽっちも無いだろう。
 つい先ほどまで俺に向けられた視線がどこへ行ったのかまるで気にならなくなるくらい、いつの間にか教室の空気は緊迫したものに変わっていた。
 俺の左右で目に見えない圧力がどんどんと高まっていくのがひしひしと感じられる。
 これぞ一触即発。ああ、巨大地震の直前のプレートもこんな気分なんだろうな。
「まあ、二人とも落ち着けよ」
 俺は心底嫌だったが、恐る恐る二人に割ってはいる。
 だって仕方ないだろ。このままでは埒が明かないし、いつのまにか教室全体から今度は『おまえがなんとかしろ』オーラが俺に向けられているんだから。
「なによ、この子の味方するって言うの?」
 突然出てきた俺にはるかは噛み付かんばかりに鋭い視線を向けてくる。
 うわ、凄い機嫌悪い。
 下手な行動を取れば地雷を踏むのは確実だ。
 そうなれば一気に断層が崩壊、甚大な被害が出るのは必至だ。
「別にそういう訳じゃないさ」
 俺はなるべくはるかを刺激しないよう、少しずつ交渉を試みる。
「転校生もこっちに来たばかりなんだから、最初ぐらい好きにさせてやったらどうだ?」
「こういうことは最初が肝心なの。特例、特例で認めてたらそのままズルズルとキリがなくなっちゃうわ」
 まずい、軽くお説教モードに入りつつあるな。
 なんだかんだ言ってはるかも頑固なところがあるから、これだけ真正面に意見が対立してしまうとなかなか自分を曲げることは難しいだろう。
「だよな、お前の言うことももっともだ」
 とりあえず仲裁に入ったまではよかったが、一向に事態は進展していない。
 ここでどっちの意見が正しいかビシっと断言出来れば格好いいんだろうが、あいにく俺は根っからの優柔不断だ。どちらか一方を立てるなんてできっこない。
 しょうがない、あの方法でいくか。
「ここは公平に、じゃんけんで決めたらどうだ?」
 古典的ではあるが、これもひとつの解決策なのは間違いない。
 いっそのこと教室全体を席替えするという案も浮かんだが、今の窓際から少し離れた位置にある席はなかなか過ごしやすい環境で自分でも結構気にいっていたし、下手に席替えをして前のほうになった奴に恨まれるのも勘弁だった。
「いいわよ」
 俺の意図を察してか、はるかが少し不敵に微笑む。
 実はこの方法はちょっとだけはるかに有利なのだ。
 霊感の強さか関係しているのか、昔からはるかはじゃんけんが強かった。
 特にここ一番での強さはかなりの勝率を誇っていた。
 そうは言ってもじゃんけんに必勝法があるはずもなく、結局は時の運。勝っても負けても恨みっこなしだ。
「転校生もそれでいいか?」
 海外からの転校生がたとえ日本語に達者だったとしても、日本のローカルゲームを知っているとは限らない。ルールを知らない可能性もあると思い、一応確認する。
「『転校生』じゃなくて、トレミーっ!」
「・・・」
 むっ、とこちらを睨み返してくる転校生。
 勝負方法に依存があるというよりは、単に名前で呼んでくれなかったのを怒っているようだ。
「・・・トレミーもそれでいいか?」
「うん!」
 しぶしぶ俺が名前で呼んでやると、トレミーはにぱっと笑った。
 まあ、これだけ日本語がペラペラなんだから、昔日本に住んでたのかもしれないな。
 
 そうして、急遽一限目が始まるまでの間に『席決めじゃんけん勝負』なるものが開催されることとなった。
 ちなみに担任の水谷先生は「じゃ、あとはまかせるから」と、さっさとサジを投げて職員室へ戻っている。
 教壇の前に向かいあう両者。
 その間でなぜかレフリーを勤める俺。
 クラスのやつらも固唾を呑んでその勝負を見届けていた。
「勝負は一回、負けたほうが勝ったほうの意見に従うこと」
 目の前ではるかとトレミーが対峙している。
「使用できるのはグー、チョキ、パーの3つ、それ以外は反則負けだ」
「ちっ」
 小さくトレミーが舌打ちをする。どうやらチョキの親指を開いた『なんでもあり』を出そうとしていたらしい。そんなの知ってるなら、じゃんけん初心者というわけではなさそうだな。
 二人はじっとお互いの目を見つめあい、視線を離そうとしない。
 その目はまさに獲物を仕留めんとする猛獣のそれで、一瞬でも隙があろうものならその首掻っ切ってやらんとばかりだ。
「では、準備はいいか?」
 俺は緊張した面持ちで二人に最後の確認をする。
 こうも二人が真剣だと、ついつい俺も気合が入ってしまう。
「いいわ」
「OKよ」
 二人の間の空気はピキピキと音を立てんばかりに張り詰めて、二人の視線の間には今にも火花が散りそうなほどである。
「じゃんけん――」
 やがて、満を持して俺の声が上がる。
 その瞬間、二人の殺気が極限まで高められ、迸る闘気がそれぞれの拳へと集中していく。
 次の一言を発するまでのわずかな数秒の沈黙が何倍にも長く感じられる。
 俺は悟った。
 この二人に引き分けはない。勝負は一瞬で決まる、と。
「ぽんっ!」
 お互いの全身全霊をかけた拳が俺の目の前に振り出される!
「・・・!」
 はるかの細く、しなやかな指先は五本ともぴんと伸ばされ、相手の動きをすべて封じんとばかりに広げられている。
 対するトレミーの拳は3本の指がしっかりと結ばれ、残り二本の指がすべてを切り裂くように鋭く突き出されていた。
 ――結果。
 はるか『パー』対、トレミー『チョキ』。
「トレミーの勝ちだな」
「そ、そんな・・・」
 がくっ、と床に手を着き、崩れ落ちるはるか。
「へーんだ、正義は勝つのよ」
 べーっ、と舌を出して勝利宣言をするトレミー。
 俺にはどのあたりが正義なのかまるっきり謎だが、正義なんて人それぞれですから。
「あのー、そろそろ授業はじめてもいいかな?」
 いつのまにか教室の入り口に立っていた、いかにも気弱そうな国語担当の先生が勝負が一段落したのを見計らって、恐る恐る声をかけてくる。
「ああ、すいません・・・」
 と脱力感もあらわに自分の出していたパーを見つめていたはるかが「きり~つ」と覇気のない号令をかけて、いつもの教室の雰囲気に戻る。
 俺はそそくさと席に戻り、少し遅れて隣の席にトレミーがやってくる。 

「よろしくね、ユークリッド」

 トレミーは席に着く前にもう一度あの笑顔でそう言った。
 
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